環境報告書2014

Environmental Report 2014

ごあいさつ

ミヅシマ工業のこれから。

 当社は創業以来、社是である「ご縁を大切に、信用を大切に、品質を大切に」を商売の基本に、ものづくりは「キレイな環境づくりのパイオニア」をモットーとして行動してまいりました。21世紀は環境の世紀とも言われており、地球環境の保全を企業単位においても常に意識して活動していかねばならないと痛感しております。当社はモットーにも掲げております通り、マット・グレーチング・リサイクルベンチ・屑入れ等の製造を通じて環境備品提案を行なってまいりました。製品企画の段階での素材の選定、製造そして再利用・廃棄までのプロセスを通じての環境配慮が重要と考え2001年初、京都工場でISO14001取得へ向けた活動を開始し、同年10月に認証取得し、現在 ISO14001/2004規格に基づき活動を行なっております。

 さて、東日本大震災から3年が経過しましたが、原発の安全性は信頼に足るという段階には至っておりません。太陽光をはじめとする自然エネルギーの実効性はまだまだの感があります。原発の再稼働が政府主導で進められていますが、企業も個人も節電意識の高まりと省電力設備・機器の開発・導入が進み今年の夏も関西地区においては計画停電なしで済みそうな状況ではあります。しかしながら、尚一層の節電が要請される状況に変わりはありません。

 既に当社は2010年夏以降、省エネをすすめる為に設備の更新を実施し、エネルギーの有効活用に努めております。しかしながら、従来型の製品生産では工夫にも限界があります。まだ古い設備も多く、更なる更新が消費電力削減には必要となりますが、日々の生産活動においても尚一層の削減が出来るように努めて参ります。

環境方針

環境管理の組織化。

 創業以来、当社は、社是である「ご縁を大切に、信用を大切に、品質を大切に」を商売の基本にし、ものづくりは、「キレイな環境づくりのパイオニア」をモットーとして行動してきました。これからは、「キレイな環境づくりの為の製品提供」のみならず、地球社会の一員としての企業認識を持ち、「地球環境の保全」の為の行動を京都工場での生産活動を通じて実践しつつ、社内外(業界、得意先、仕入先)への周知にも力をつくす。特に、社内に対しては、将来の全社認証へ向けた推進役を担う。

   当社、京都工場はこの「基本的考え方」を実践する為、組織の活動、製品又はサービスの性質、規模及び環境影響に対して適切な環境方針を以下のとおり定める。

推進体制

環境管理の組織化。

ミヅシマ工業株式会社 京都工場では環境管理グループを設置し、地球環境保全に努め、工場環境委員会で目標設定の審議や各グループの実行項目に対する経過や効果の報告及び討論を行なっています。

廃棄物分別収集

ミヅシマ工業株式会社 京都工場では全てのグループで廃棄物の分別収集を自社製品を用いて行い、外部回収業者にて回収してもらい、適切なルート及び方法で廃棄しています。

分別作業>>>

ポイント画像

各グループが分別し自グループの廃棄物の排出状況を把握。

一時回収>>>

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屋外集積場に分別保管をおこない一括管理を実行。

回収業者委託

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廃棄物別にし回収業者に委託及び自社便での持ち込みを実施。

ミヅシマ工業は日々改善を進めています。

二酸化炭素排出量の削減

グラフからみる分析。

二酸化炭素(CO2)排出量

ポイント画像

環境負荷低減製品の開発

製品づくりの思想。

基本的考え方

 ミヅシマ工業は、環境美化製品を製造・販売するメーカーとして「性能」や「使いやすさ」とともにかけがえのない自然を守り、人にも優しい製品づくりを目指し「環境性」の向上に努めています。全ての製品にリサイクル、リデュース、リユースの3R&リペアの思想を取り入れるとともに環境負荷化学物質の含有量を削減した製品づくりを目指しています。

3R&リペアの思想

3Rの取り組み
Recycle(リサイクル)・・・再資源化
一度使われた物を資源としてもう一度上手に使う
Reduce(リデュース)・・・廃棄物の発生抑制
廃棄物やゴミをなるべく出さないようにする
Reuse(リユース)・・・再使用
製品や部品の再利用をはかりエネルギーを効率よく使う
Repair(リペア)・・・修理
製品を長く使って頂くために部品交換のしやすい設計にする

-取り組み-

「再生材の使用」、「再資源化の容易な樹脂の使用」、「分離解体が容易な構造」、使用済み製品のリサイクル」、「製品の強度向上、軽量化」、「部品交換のしやすい構造」 等

環境負荷低減製品の一連

具体的製品展開。

環境ラベル表示点数

  • グリーン購入適合品・・・55製品
  • エコ製品・・・1製品

塗装製品

 ミヅシマ工業の製品は、塗料にもこだわり、人体、環境に有害な鉛化合物、六価クロム化合物を一切含有しない無鉛塗料だけでなく、全ての自社塗装製品にトルエン・キシレンレスの塗料を使用し塗装しています。

分別回収用屑入れ

 ゴミの再資源化。これが地球環境を守る第一歩です。オフィス、学校、公園、その他公共施設向けに分別一時保管、分別回収・運搬、分別二次保管用の分別屑入れをラインナップ。ISO14001をこれから認証取得されようとしている方、認証取得された方にもお勧めいたします。

 ISO14001環境管理対応>>詳しい内容はこちら

環境負荷低減製品のシステム

具体的製品展開。

塩ビマットリサイクルシステム

 ミヅシマ工業は、資源再利用による環境型社会に貢献するため回収したマットを洗浄・粉砕しケミカルリサイクル技術で新しいマットとして再利用するリサイクルシステムを確立しました。

  • リサイクル対象商品:自社塩化ビニール製品7点
  • 2002年新領域デザイン部門 グッドデザイン賞受賞
紹介イメージ

 節電対策を検討するに際しても、環境配慮を忘れることなく対処する所存であります。併せて、品質と労働安全の分野を見極めながら対応して行きたいと考えております。また、製品のリユースをメーカーとして積極的に推進する為に「新品入替」ではなく「補修して利用」という姿勢を明確に打ち出し、納入ユーザーへのPR活動を行っております。

 当社は、今後もこのような活動を通じて、地球環境の保全に微力ではありますが貢献できるように努めてまいりますので、ご支援、ご鞭撻を今後も宜しくお願いします。

2014年6月30日

ミヅシマ工業株式会社 社長 水島 正廣

  • 環境に関して定める法規制条例とともに、当社の京都工場が同意するその他の要求事項、独自に定める自主基準を遵守し、汚染の防止に努める。
  • 製品の開発・生産段階において製品素材の選定、使用時の環境負荷、輸送・梱包方法の環境負荷、リサイクルに関する事前評価を行い、技術的・経済的に可能な範囲で環境保全に適合する生産工程にて製品を提供する。
  • 工場の生産活動での環境保全のみならず、材料、部品、外注加工の環境負荷の現状を把握し、設備の導入に際しても環境負荷についての事前評価を実施するとともに事務所運営においても、省エネ・省資源・廃棄物の削減・リサイクルに取り組む。
  • 2011年3月11日の東日本大震災に起因した福島原発事故の放射能汚染による環境悪化、脱原発への動きによる電力の需給バランスの悪化に対処する為に、二酸化炭素排出量だけにとらわれない、地球環境の維持の為の生産体制の確立に努める。
  • 環境方針と整合した環境目的及び環境目標を定めて継続的な改善に努める。
  • この環境方針は、当社の京都工場において文書化され、実行され、維持されるとともに、会社のホームページに掲載することにより、社内外を問わず広く入手できるようにする。
  • 環境方針は定期的に見直しする。

京都工場組織図

社長

工場長

工場環境
労働安全
衛生委員会

環境管理
責任者

環境監査
チーム

環境管理G

生産管理G

労働安全衛生G

事務G

物流G

資材G

開発G

生産第1G:

板金

生産第2G:

塗装

生産第3G:

組立

生産第4G:

マット組立

生産統括G

品質管理G

※G=グループ

 当社は生産活動において、消費電力現状維持及び社員一人一人の意識向上による省資源化を目標に「作業効率改善」をメインに取り組んでおります。


 昨年同様、生産高の増加に伴い排出量が若干増加してしまいましたが、昨年と同レベル以上の環境パフォーマンスができたと思っています。


 一企業としての利益だけでなく、地域貢献、環境保全に取り組むことができたことに大きな満足感、達成感があります。


 利益追求だけにとらわれず、社員一丸となって今後もできる限り環境保全に努めていくことを改めて誓います。

環境負荷化学物質削減

  • 揮発性有害化学物質(VOC規制)の削減
  • 特定有害化学物質(RoHS指令他重金属規制)の使用回避及び削減

-取り組み-

  • 「溶剤・粉体塗料の無鉛化」
  • 「溶剤塗料、シンナーの低ホルム、トルエン、キシレンレス化」
  • 「接着剤のノンホルム化」
  • 「メッキ部品の三価クロム化」
  • 「樹脂部材の特定有害化学物質の使用回避及び削減」

製品アセスメント

 製品の「性能」や「使いやすさ」とともに「環境性」を向上させるために企画・設計段階で製品アセスメントを導入しています。製品の省資源化、環境負荷化学物質削減など下記8項目の評価項目に基づいて事前評価を実施し、製品開発を進めています。

-製品アセスメント評価項目-

  • 製品の減量化(製品重量、環境負荷化学物質含有量)
  • 再生材の利用、再資源化の可能性向上
  • 耐久性向上
  • 分離、分別処理の容易化
  • 包装材の減量化、簡素化、有害性・有毒化の低減
  • 生産段階の環境負荷低減(環境法規制基準値、廃棄物、環境負荷化学物質の使用削減、省エネ、工数削減)
  • 情報の開示(長期使用のための情報、安全にお使い頂くための情報、廃棄時の注意事項)