環境報告書

Environmental Report 2016

ごあいさつ

ミヅシマ工業のこれから 1/2

当社は2016年4月で創業80周年を迎えることができました。これを機に会社ロゴ並びにモットーの見直しを実施しました。ロゴに関しては社章とロゴの統一、モットーに関しては「環境づくりのパイオニア」とし、環境というキーワードを強調したものとしました。現在、当社京都工場においてはISO14001/2004規格に基づき活動を行なっております。新しく2015年版が制定されましたが、今年の更新監査には準備が間に合いませんでしたので来年2017年にISO14001/2015で認証が得られるように準備いたします。

さて、近年地殻変動・気候変動による被害が地球規模で多発しています。日本でも4月の熊本地震で最大震度7が2度も発生し甚大な被害が出ました。日本列島はどこで起こっても不思議ではない状況です。

当社でも「緊急時著しい環境影響可能性リスト」にもあります塗装設備損壊に起因する土壌汚染の可能性も高まっています。このような中、今年8月には老朽化した塗装設備のリニューアルを計画しております。また、工場全体のBCP対策も喫緊の課題です。

ミヅシマ工業のこれから 2/2

省エネという事に関しても、設備の更新だけでなく、個々の生産活動においても工程の見直しを実施し尚一層の電力削減が出来るように努めて参ります。節電対策を検討するに際しても、環境配慮を忘れることなく対処する所存であります。併せて、品質と労働安全の分野を見極めながら対応して行きたいと考えております。

更に、メーカーとして資源の有効活用の観点から製品のリユースを積極的に推進する為に「新品入替」ではなく「補修して利用」という姿勢を明確に打ち出し、納入ユーザーへのPR活動を行っております。

今後もこのような活動を通じて、地球環境の保全に微力ではありますが貢献できるように努めてまいりますので、ご支援、ご鞭撻を今後も宜しくお願いします。

2016年6月30日

ミヅシマ工業株式会社 代表取締役社長 水島 正廣

ミヅシマ工業株式会社 京都工場 環境方針

基本的考え方

創業以来、当社は、社是である「ご縁を大切に、信用を大切に、品質を大切に」を商売の基本にし、ものづくりは、「環境づくりのパイオニア」をモットーとして行動してきました。これからは、「環境づくりの為の製品提供」のみならず地球社会の一員としての企業認識を持ち、「地球環境保護」の為の行動を京都工場での生産活動を通じて実践しつつ、社内外(業界、ユーザー、得意先、仕入先)への周知にも力をつくす。特に、社内に対しては、将来の全社認証へ向けた推進役を担う。

環境方針

当社、京都工場はこの「基本的考え方」を実践するため、組織の目的、全ての活動、製品又はサービスの性質、規模及び環境影響に対して適切な環境方針を以下のとおり定める。

  • 環境に関して定める法規制条例とともに、当社の京都工場が同意するその他の要求事項、独自に定める自主基準を遵守し、環境保護及び汚染の予防に取り組む。
  • 製品の開発・生産段階において製品素材の選定、使用時の環境負荷、輸送・梱包方法の環境負荷、リサイクルに関する事前評価を行い、技術的・経済的に可能な範囲で環境保護に適合する生産工程にて製品を提供する。リニューアルの推進という会社営業方針をサポートする上からも環境側面から見た 部材取替可能な製品つくりを推進する。また、他社製品のリニューアルにも対応できる体制つくりを行う。
  • 工場の生産活動での環境保護のみならず、材料、部品、外注加工の環境負荷の現状を把握し、設備の導入に際しても環境負荷についての事前評価を実施するとともに事務所運営においても、省エネ・省資源・廃棄物の削減・リサイクルに取り組む。
  • 環境方針と整合した環境目的及び環境目標を定め、環境パフォーマンスを向上させる為の環境マネジメントシステムを定期的に見直し、継続的な改善を図る。
  • この環境方針は、当社の京都工場において文書化され、実行され、維持されるとともに、会社のホームページに掲載することにより、社内外を問わず広く入手できるようにする。
  • 環境方針は定期的に見直しする。

2017年5月15日

代表取締役社長 水島 正廣

推進体制

環境管理の組織化 1/2

ミヅシマ工業株式会社 京都工場では環境管理グループを設置し、地球環境保全に努め、工場環境委員会で目標設定の審議や各グループの実行項目に対する経過や効果の報告及び討論を行なっています。

廃棄物分別収集においては全てのグループで廃棄物の分別収集を自社製品を用いて行い、外部回収業者にて回収してもらい、適切なルート及び方法で廃棄しています。

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京都工場組織図 2/2

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二酸化炭素排出量の削減

グラフからみる分析

当社では生産活動において、消費電力現状維持及び省エネルギー、省資源化を目標に「3S」をメインに取り組み、ムダ・ムリ・ムラをなくすことでコストだけでなく安全にも意識を持ち、職場の環境向上にもつながるよう日々活動しています。昨年は、塗装業務の増加に伴いCO2の排出量が増えてしまいましたが、今年は3Sによる効率化で昨年から4ポイント改善し、更に一昨年よりも排出量が少ない結果となりました。
一企業としての利益だけでなく、地域貢献、環境保全に社員一丸となって取り組み、満足のいく環境パフォーマンスができるよう活動していきます。

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製品負荷低減製品の開発

製品づくりの思想 1/3

基本的考え方

ミヅシマ工業は、環境美化製品を製造・販売するメーカーとして「性能」や「使いやすさ」とともにかけがえのない自然を守り、人にも優しい製品づくりを目指し「環境性」の向上に努めています。全ての製品にリサイクル、リデュース、リユースの3R&リペアの思想を取り入れるとともに環境負荷化学物質の含有量を削減した製品づくりを目指しています。

3R&リペアの思想

Recycle(リサイクル)・・・再資源化
一度使われた物を資源としてもう一度上手に使う
Reduce(リデュース)・・・廃棄物の発生抑制
廃棄物やゴミをなるべく出さないようにする
Reuse(リユース)・・・再使用
製品や部品の再利用をはかりエネルギーを効率よく使う
Repair(リペア)・・・修理
製品を長く使って頂く為に部品交換のしやすい設計にする
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-取り組み-

「再生材の使用」、「再資源化の容易な樹脂の使用」、「分離解体が容易な構造」、使用済み製品のリサイクル」、「製品の強度向上、軽量化」、「部品交換のしやすい構造」 等

製品づくりの思想 2/3

環境負荷化学物質削減

  • 揮発性有害化学物質(VOC規制)の削減
  • 特定有害化学物質(RoHs指令他重金属規制)の使用回避及び削減

-取り組み-

  • 「溶剤・粉体塗料の無鉛化」
  • 「溶剤塗料、シンナーの低ホルム、トルエン、キシレンレス化」
  • 「接着剤のノンホルム化」
  • 「メッキ部品の三価クロム化」
  • 「樹脂部材の特定有害化学物質の使用回避及び削減」

製品づくりの思想 3/3

製品アセスメント

製品の「性能」や「使いやすさ」と共に「環境性」を向上させる為に企画・設計段階で製品アセスメントを導入しています。製品の省資源化、環境負荷化学物質削減など下記8項目の評価項目に基づいて事前評価を実施し、製品開発を進めています。

-取り組み-

  • 製品の減量化(製品重量、環境負荷化学物質含有量)
  • 再生材の利用、再資源化の可能性向上
  • 耐久性向上
  • 分離、分別処理の容易化
  • 包装材の減量化、簡素化、有害性・有毒化の低減
  • 生産段階の環境負荷低減(環境法規制基準値、廃棄物、環境負荷化学物質の使用削減、省エネ、工数削減)
  • 情報の開示(長期使用のための情報、安全にお使い頂くための情報、廃棄時の注意事項)

環境負荷低減製品の一連

具体的製品展開 1/5

製品アセスメント

グリーン購入適合品・・・74製品

塗装製品

ミヅシマ工業の製品は、塗料にもこだわり、人体、環境に有害な鉛化合物、六価クロム化合物を一切含有しない無鉛塗料だけでなく、全ての自社塗装製品にトルエン・キシレンレスの塗料を使用し塗装しています。

分別回収用屑入れ

ゴミの再資源化。これが地球環境を守る第一歩です。オフィス、学校、公園、その他公共施設向けに分別一時保管、分別回収・運搬、分別二次保管用の分別屑入れをラインナップ。ISO14001をこれから認証取得されようとしている方、認証取得された方にもお勧めいたします。

かさっぱ 2/5

コンセプト

ロングライフ、省資源にこだわっただけでなくデザイン性も兼ね備えた製品開発。

環境配慮事項

  • 再生材の使用「リサイクル化」・カバー:再生PP15%・梱包ケース:再生紙使用。
  • 機構構造簡素化「ロングライフ化・省資源・分別化」。
    • 使用方法、傘袋セットの仕方等イラストの多用化。
  • 有害物質を含有しない部材「地球・人体への環境配慮。
  • 本体貼付ラベル、取扱説明書「ロングライフ化」。
    • 使用方法、傘袋セットの仕方等イラストの多用化。

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リサイクルベンチRB1 3/5

コンセプト

ロングライフ、省資源にこだわっただけでなくレパートリーを押さえた構成。

環境配慮事項

  • 座板部に再生材の使用「リサイクル化」。
  • グリーン購入法適合品。

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リサイクルベンチRB6 4/5

コンセプト

環境配慮型商品として、低コスト化、エンドユーザーによる組立ての簡素化をコンセプトに製品開発。

環境配慮事項

  • 主成分を廃棄物として回収し選別されたポリプロピレン(PP)の再生材。
  • 軽く丈夫であり、腐らず、有害物質を含まない、廃棄焼却時も有害ガスが発生しない。
  • グリーン購入法適合品。

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分別ダストハウス#40 5/5

コンセプト

一つ一つの部材から加工に至るまで、環境を十二分に配慮すると共にデザインにもこだわった製品開発。

環境配慮事項

  • グリーン購入法適合。
    • 中容器:再生ポリプロピレン100% アジャスター:再生ポリプロピレン20%。
  • 製品取付ビス・ナット・リベット等について有害物質を含まない三価クロム製を使用するだけでなく、メッキ部品に関しても三価クロムメッキを使用。
  • 分別廃棄がしやすいように分解のしやすい部品構成と環境にやさしい粉体塗装使用。

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環境負荷低減製品のシステム

塩ビマットリサイクルシステム

ミヅシマ工業は、資源再利用による環境型社会に貢献する為に回収したマットを洗浄・粉砕しケミカルリサイクル技術で新しいマットとして再利用するリサイクルシステムを確立しました。

  • リサイクル対象商品:自社塩化ビニール製品6点
  • 2002年新領域デザイン部門 グッドデザイン賞受賞
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