施工方法の選択
人工芝の施工は全面接着が標準ですが、下地の状況や使用目的等を考慮して施工方法を選択をお選びください。
●施工現場の確認(敷き込み範囲、資材搬入路、下地の状態チェック、防炎防火対象物の確認)
●下地の状況、目的による施工方法選択
●人工芝の割付、必要数量の確定
●施工用具、副資材
人工芝の基本的構造
接着固定の対応例
施工方法使用固定材 | 下地状況モルタル | 下地状況非透水 | 下地状況透水アスコン | 下地状況露出シート | 下地状況ベランダ |
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全面接着接着剤:クシ目ゴテ塗布 | 最適◎ | 適当○ | 不可× | 不可× | 適当○ |
全面接着接着剤:スプレー塗布 | 適当○ | 最適◎ | 最適◎ | 不可× | 最適◎ |
袋貼り固定両面テープ | 不可× | 不可× | 不可× | 不適△ | 不適△ |
施工方法(全面接着での施工方法)
- 1.既存の人工芝の除去
- 今まで使用していた人工芝がある場合は剥がし機などを使用して古い人工芝を除去します。
- 2.下地の準備
- 土砂、ホコリなどを除去します。突起物、穴あき等をチェックし、補修します。
- 3.人工芝の割付
- 原反を割付図に従って広げながら割付ます。特に大きな面積に施工する場合は、縦継ぎ部の位置をきれいに配置します。人工芝に巻きグセ、寝グセのある場合は、直射日光にしばらく当てるか逆巻きにしてクセを直して下さい。
- 4.人工芝の仮敷き・裁断
- はさみやカッターで容易に切る事ができます。芝目方向を揃え、巾方向の継ぎ目(ジョイント)をきっちりあわせてください。出隅、入隅箇所などは、切込みを入れて地形に合わせておきます。敷込み部端末の余裕部は、全体の接着固定が終わってから最後に切断除去し、仕上げを行います。芝は編み込みの為、ほつれないように切断に注意してください。
- 5.接着剤の塗布
- 仮敷きした人工芝を動かさないようにジョイント部を中心に両側へ折り返します。
- 5a.溶液接着剤でのクシ目ゴテ塗布の場合
- 折り返し部の下地面にクシ目ゴテで接着剤をムラ無く塗布(標準塗布量500g/平米)します。特に耳部、ジョイント部は念入りに塗布します。 芝の端のほつれを修正しながら外側に接着剤がはみ出さないように注意してください。
- 5b.スプレー接着剤での塗布の場合
- 透水タイプの人工芝、下地が透水アスファルトコンクリートの場合に最適です。折り返しの下地面にスプレーガンを用いて均等に吹き付けます。(標準塗布量400g/m²)なお耳部、ジョイント部はクシ目ゴテを用いてムラ無く塗布します。風が強い時には人工芝に接着剤が飛散しないようにベニヤ板等で養生して下さい。 芝の端のほつれを修正しながら外側に接着剤がはみ出さないように注意してください。
- 5a-b.注意事項
- 下地がアスファルトコンクリートや粗目のモルタル仕上げのジョイント部には人工芝の裏面にテープ等で固定して下さい。
- 6.人工芝の貼り付け
- 接着剤塗布後、オープンタイム(夏季は短くなります)以内に、丁寧に張り込みます。
- ジョイント部には特に隙間が出来ないように、耳部を突き合わせながらパイルを巻き込まないように丁寧に張り込んで下さい。
- 端末部分を切断して仕上げ、下地面と接着して下さい。芝の端から外側に接着剤がはみ出さないように注意して下さい。 芝の端のほつれを修正しながら外側に接着剤がはみ出さないように注意してください。
- 7.転圧
- 人工芝全体を何度もゆっくりと転圧し、シワや膨れを除去します。ふくらみが収まらない時は砂袋などで抑えておきます。
- 8.点検・補修・清掃・養生
- 人工芝全体を何度もゆっくりと転圧し、シワや膨れを除去します。ふくらみが収まらない時は砂袋などで抑えておきます。
施工方法(袋貼り固定での施工方法)
裏面がコーティング仕上げの人工芝では使用しないでください。又、人工芝の伸縮により若干のふくらみが生じる恐れがあります。
- 1.下地の準備
- 土砂、ホコリなどを除去します。突起物、穴あき等をチェックし、補修します。
- 2.人工芝の割付
- 原反を割付図に従って広げながら割付ます。特に大きな面積に施工する場合は、縦継ぎ部の位置をきれいに配置します。人工芝に巻きグセ、寝グセのある場合は、直射日光にしばらく当てるか逆巻きにしてクセを直して下さい。
- 3.人工芝の仮敷き・裁断
- はさみやカッターで容易に切る事ができます。芝目方向を揃え、巾方向の継ぎ目(ジョイント)をきっちりあわせてください。出隅、入隅箇所などは、切込みを入れて地形に合わせておきます。敷込み部端末の余裕部は、全体の接着固定が終わってから最後に切断除去し、仕上げを行います。芝は編み込みの為、ほつれないように切断に注意してください。
- 4.人工芝の貼り付け
- 両面粘着テープでおこなう場合は屋内や雨のかかりにくいベランダに採用して下さい。風の強くあたる場所は避けて下さい。
- 4-a.クシ目ゴテ塗布の場合
- ●仮敷きした人工芝を動かさないようにジョイント部を折り返します。
- ●両面粘着テープをジョイント部の中心に貼り込みます。
- ●端末部分を切断して仕上げ、下地面に両面粘着テープを貼り付け接着します。この時人工芝の収縮の対応する為、端末は若干長く切断しておきます。 芝の端のほつれを修正しながら外側に接着剤がはみ出さないように注意してください。
- 4-b.注意事項
- この方式は水に濡れると人工芝が収縮し、ジョイント部に隙間が出来るおそれがあります。
- 5.転圧
- 人工芝全体を何度もゆっくりと転圧し、シワや膨れを除去します。ふくらみが収まらない時は砂袋などで抑えておきます。
- 6.点検・補修・清掃・養生
- 後始末をきっちり行う事で、施工の出来ばえも違ってきます。人工芝用耐水性接着剤を使用した場合、施工後約1日の養生期間が必要です。